DATE : 2010.01.07 Thursday 23:58
TITLE : 結び、の美学
ついに2010年!
お正月はいかがお過ごしでしたか?
私は年末の激務が応えたらしく風邪ボンバー炸裂
文字通りの寝正月を。
鼻水垂らしつつ賀状の返事を書き書きw
元旦に年賀状が届く礼儀正しいお友達の方々
こんな無礼な私をおゆるしくださいw
この時期、よく目にするものに「水引」があります
今回はそのお話
去年ハロウィンのフリマで水引で創られたカボチャを見かけて
食いつきまくった私、作家さんと話をさせて貰って
ワークショップにも参加してきました。
作家の森田さん、水引を学ぶ為京都に住まわれているそう
森田さん自身も凛とした品格ある女性なんですが
作品も繊細な手仕事が見事で惚れてしまいます
今回写真仲間のyさんと受講しました
作るものは松・竹・梅のお箸袋をそれぞれ一膳づつ。
そして鶴のお年玉袋他、4種類のお年玉袋。
紙を選ぶところからはじまって
赤を切って糊で貼っていったり
鶴の折りを含んだ祝い袋など?マークが頭の中で一杯に!!
最近の紙にはエンボス加工があったり凝った柄もいろいろ
あと
水引の色艶も百均とかで売られているものとは雲泥の差
「結び目」には決まり事があり
右上がりに、とか
着付けにも共通する約束事が多々存在する
とりわけ「松・竹・梅の箸袋」制作は至難の技でした
箸袋をいちから折る作業も初めてだし
↑松、製作中
水引に至っては
いちいち先生の手を借りてじゃないとちっとも進まない!!
頭こんがらがりながらようやく完成w
贈り物に掛けるあの熨斗(のし)に印刷されてる水引きの結び方が
淡路(あわじ)結び、という基本なのだ、とか
いろいろ学ぶ事はおおきかったですが。
森田さんのテキストより
水引は本来5本どりで結ぶのが基本だそう
それは『木、火、土、金、水』をあらわし
左右の色の濃淡で陰陽をあらわし
宇宙全体ですべてがかかわり合って存在している
という意味があるんだそうだ
なんだかとてつもなく奥深い水引の世界
陰陽五行思想 とも関係しているそう
これは『木、火、土、金、水』が互いに影響を与え、世界が繋がっている、という
思想というか、哲学というか、宗教というかw
例えばこんなふうに
「水は火を消し、火は金を溶かし、金でできた刃物は木を切り倒し、
木は土を押しのけて成長し
土は水の流れをせき止める、」
宇宙を読み解く鍵も含まれているんだろう
ぁああ奥深き結びの世界
その森田さんに作っていただきました
今年の干支!!
2010年賀状はこれにしました
自分も宇宙全体のworld wide webの点として
今年もいろんな活動を通して影響を与え合ったり繋がったりしてゆきたいです
和工房 包結