DATE : 2004.04.20 Tuesday 03:49
TITLE : 日本の伝統芸能
ライターの知人に誘われて京都造形芸術大学の公開講座に通い始めた
題名は「日本芸能史」、ふと気が付くと日本人なのに邦楽にはとんと触れる機会がない
皆さんも多分そうだと思いますが、学校では西洋音楽しか習っていないし多くの若者はHIPHOPやラップとかは聴いたりするけど先ず自国の伝統芸能には疎いんではないだろうか?去年あたりから歌舞伎に俄然惹かれているので、いい機会だと思って受講することに。前期と後期に別れていて、学内にある立派な舞台「春秋座」で毎回いろんな実演を観て解説付きで後半は質疑応答も出来る。まず第一回目は伏見稲荷の御神楽これは11月8日に火焚祭(ひたきさい)という祭事がありその日に伏見稲荷で実演されるのの縮小版を観る。受講者は案の定、高齢者が多く、あとはその学部に居る学生さん?達がちらほら。
実演前に"木戸敏郎氏の解説が無かったら訳わから無すぎて寝てたかも。
御神楽(みかぐら)とは日本古来の神に由来する宗教音楽、笙やひちりき、琴、歌い手10数人が円座を組み中央でさかきを掲げた人が舞う。
先ず使用楽器、日本独自の伝承である6弦琴、ちなみにお正月&和食料理店で聴ける琴は
中国大陸伝来の13弦だそうで6弦琴の奏でる音は自然倍音律、これはFixedでアボリジニ
とかにも同じ音階がみられるそう。アミニズム、とかそういう類で根っこは同じ、という事か?要するにご託宣を授かる為に歌舞音曲を捧げるという古代の祭りなのだが仏教は花を飾るが神道は榊(さかき)これは字のごとく葉のついた木の枝です、切って放置しても枯れない、のが良いとされて花は不吉なものだったらしいそして古代の神道に時間の観念はなく、音楽は時間(Time)ではなく空間(Space)を紡いでゆくものだった。
うーん、なるほど。
邦楽において私が長年解けなかった謎が今ぼんやりとその姿を現したような感覚さらに木戸敏郎氏は加えて解説
古代の日本においてはコトバは言霊(ことだま)と言われひとつひとつを丁寧にゆっくり発音することに於いてそれがより神格化してゆく。現代や西洋音楽からすればすこぶる間延びしたタイム、発音が古代の日本人には普遍的だったのだ!なんと・・・・
そういえば皆でお手を拝借!とかするときっていよ〜〜〜って言う後の間って
カウントしなくても自然に合うでしょ?あれが日本人の原点でもあるのかしら、と妙に納得してしまった。日本人である感覚、これからじっくり検証してゆきたいです
いいなぁ、その講座!でも、高そう・・・。
全12回で1万円!ポッキリ
普段観る機会の無い邦楽の目白押しでこれは
お得感!ていうんで私も申し込みました
後期はまだ受付中やから、あかどんも一緒にどお?
造形のサイト行ってみます。